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2. 博物館の活性化について(全文)

質問

まず、初めに、4月22日より開催している千里ニュータウン展について、来館者が1万人を既に突破したことは、これまでの博物館開館以来の画期的な出来事であり、市民委員の皆さんの活躍、また、博物館担当者の御努力には頭の下がる思いです。私も会期終了まで、一市民委員として協力していきたいと思っています。また、今回、庁内の連携も積極的に行われたことを力強く感じています。

 

さて、これまで吹田市立博物館への来館者が少なく活気がない原因として、地の利が悪いことが大きな原因と聞かされてきました。
しかし、今回の千里ニュータウン展の状況を見ますと、交通の便の問題ではなく、企画展示の内容がおもしろく、それを丁寧にPRしていけば、人が集まるということがわかりました。この特別展が終わって、もとの活気のない博物館に戻ってしまうことのないよう、この機会に、今後の博物館の活性化策についてお伺いしたいと思います。

 

まず、今回の特別展の企画から運営、市民委員の活動に接してきた職員の方々は、何を感じておられるのでしょうか。率直な感想をお聞かせください。

 

博物館には大きく、事務職員、埋蔵物担当職員、学芸員が配置されていますが、今回の展示について、残念ながら事務職員の方や埋蔵物担当の方の動きがよく見えませんでした。45名もの市民委員がこれだけ頻繁に博物館に出入りしたということは、少なからず私と同じ感想、疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
常々、博物館の特別展に関しては、学芸員だけがかかわるものなのでしょうか。
館のメインであるはずの土曜日、日曜日には事務職の方は全員がお休みをとられているように思いましたが、館全体で展示会をサポートしていく体制が不可欠と考えますが、いかがでしょうか。
また、私が知る限りでは、これまで本庁で博物館の動きをほとんどキャッチされていなかったように思います。

 

社会教育施設として、本庁でも博物館の活用をお考えのはずです。本庁と博物館の連携は、日ごろ、どのようになされているのでしょうか、お聞かせください。

 

今回、市民の努力によりこれだけの来館者と注目を集めたことは、反面、これまでの学芸員や博物館職員の仕事に対して評価がなされるということです。職員の方にはそういった危機感がおありでしょうか。危機感がなければ、それこそ博物館の危機です。危機感があるならば、次に打つ手を考えるべきです。

 

これまで何度お聞きしても、博物館の使命は、埋蔵文化財を初め地域のさまざまな文化財を調査し、保存する過程で得られた資料を収蔵し、公開すること。使命は地域文化財の保存と活用とのお答えでした。
今でもこのようにお考えでしょうか。市民が求める博物館の役割をどうお考えか、お聞かせください。

 

これまで2003年10月の質問以来、何度も申し上げてきましたが、今後も、人々が訪れる博物館とするためには、吹田市立博物館自体の存在意義、ミッションを根本的に考え直すべきだと思います。小手先の改善では今後の発展は見込めません。私は、この機会に、博物館に評価制度を取り入れ、第三者による評価を実施することを提案いたします。

 

2003年の質問でも紹介した静岡県立美術館の改革について、先日、学芸員の方にお話をお聞きする機会がありました。開館18年目を迎えてなお、ここ3年間は毎年18万人が訪れる美術館でも、平成12年から来館者の固定化と減少に危機感を抱き、館内に自己点検の自主研究プロジェクトを発足し、平成15年からは本格的に外部委員による評価委員会を設置して、館の存在意義を大きく見直しています。当初の評価に対する抵抗を越えて、自分たちの強み、弱み、そして、公立美術館としてのあり方、経営体制や人事の見直しなど悩みながらの2年間の活動について、資料とともに紹介がありました。
過去に、質問でも評価について申し上げ、博物館担当者には全国的な動きを調査してほしいと依頼していました。既に2年半が経過しました。この静岡県の例や先進事例について、現地に赴いてでも当事者の方々から直接取り組みをお聞きになるべきと考えますが、いかがでしょうか。

 

市長、今私が申し上げた根本的な博物館の改革、評価制度の導入についてどのようにお考えになるのか、お聞かせください。また、これと並行して、今後、博物館に市民がかかわっていく仕組みとして、企画検討委員会の発足を提案いたしますが、いかがでしょうか。

 

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答弁1:社会教育部長

まず、博物館の平成18年度春季特別陳列として開催しております「千里ニュータウン展 ひと・まち・くらし」についてでございますが、5月12日には入館者が1万人を超えるなど、多数の入館者を迎えており、ボランティアで参画していただいた多数の市民委員の皆様を初め関係各部局に対しまして、厚くお礼を申し上げます。

 

この展示のための市民委員会が発足して以来、当初は方向性も見えませんでしたが、16回に及ぶ夜遅くまで熱心な市民委員会が持たれ、4月22日に開催することができました。
展示は館内にとどまらず、ニュータウン内の現地でのサテライト展示、また、講演会に加えましてさまざまな事業が企画されるなど、市民委員ならではのパワーとユニークな取り組みや、新聞などによる報道の影響など、これからの展示運営に大いに参考になるものと考えております。

 

答弁2:社会教育部長

博物館や関係部局との協力体制についてでございますが、博物館では文化財保護の業務も行っており、埋蔵文化財を初め、失われていく文化財の調査と保存のため、常に学芸員の持つ専門分野を生かした協力体制をもって当たり、今回の千里ニュータウン展におきましても各種事業が重なるところから、館内での協力体制をとっているところでございます。
また、関係部局との協力体制につきましては、南千里駅や産業フェア会場と博物館とのバス運行、トンネルアート、千里図書館での特設コーナーの開設など連携することができました。今後も引き続き推進してまいりたいと考えております。

 

答弁3:社会教育部長

博物館の役割についてでございますが、本博物館は、博物館法に基づく地域歴史博物館とともに、文化財保護法に基づく地域文化財の保護という二つの役割をあわせ持つ施設としてこれまで運営してまいりました。地域に残された各種文化財について調査し、研究するとともに、その保存すべき基準を示し、展示や講演会などにより市民に情報を提供してまいりました。
 一方、市民が求める博物館の役割は、市民にとってわかりやすく、収集された資料を市民のために活用したり要望にこたえたりするなど、知的情報の拠点施設であると認識いたしております。ここ数年、博物館は市民体験型事業を初め市民参画の導入、そして、今回の千里ニュータウン展のように、企画から市民参画にも取り組んでまいりました。今後も、市民が求める博物館づくりに努めてまいりたいと考えております。

 

答弁4:社会教育部長

市長に、博物館に外部評価を取り入れてはどうかとの御質問ですが、まず、担当からお答え申し上げます。
例示されましたように、静岡県の事例にもありますように、まず、自己点検により職員みずからが問題意識を持つことが必要かと考えます。まず、自己点検を行い、博物館協議会の意見もお聞きし、他館の状況も研究し、検討していきたいと考えております。
また、企画検討委員会の御提案につきましては、これまでから博物館ボランティアの皆様にも御意見をお聞きしてきました。今回につきましても御意見をいただきたいと考えております。

 

答弁4:市長

博物館のさらなる活性化についてでございますが、現在、博物館におきましては、御存じのように千里ニュータウン展が市民委員会の企画運営によりまして、市民との協働により開催をされております。この特別展は大変な御好評をいただいておりまして、最終的には2万人を超す入館者を数えるのではないかと、私自身、非常にうれしく感じております。
今回の特別展の成功から、私は、今後の博物館の活性化に向け大きなヒントを得ることができました。それは、博物館本来が持つべき学術的機能を発揮しながらも、生き生きとした市民文化と融合し、非常に魅力的な内容に仕上がっていたということでございます。
私は、かねがね日本の伝統文化を見直すとともに、市民文化の無限の創造性と地域文化の確かな伝統性を重視しておりまして、本市の大きな財産である博物館もその拠点の一つといたしたいと考えております。

 

そのためにも、今回の千里ニュータウン展の成功を、市民に親しまれる博物館への第一歩として、博物館に課せられました課題を職員みずからが整理点検を行い、これからも参加したくなる企画、参画できるテーマを市民の皆さんとともに考える場を設けてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解賜りますようにお願い申し上げます。

 

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