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8. 博物館の活性化について(全文)

質問

まず最初に、3月21日のプレイベント、4月22日からの春季特別陳列に関して、市民とともに準備を進めておられる職員の方には大変御苦労のことと思います。

 

さて、今年度博物館の予算ですが、トータル2億9,832万4,000円。内訳として、人件費は職員15名で1億3,648万6,000円。施設管理費事業が、非常勤職員報酬883万6,000円を含んで8,094万2,000円。文化財保護事業に5,528万2,000円。学芸事業として2,495万1,000円となっています。約半分が人件費です。約3億円の税金を使うのであれば、市民へのサービスの成果について説明責任があります。これまで、平成15年10月、平成16年12月と、博物館に中期の活動計画と活動評価の導入をすべきと申し上げてきました。しかし、毎回評価の目標を立てるのが難しいということで、いまだに実現していません。

 

しかし、博物館法第8条規定に基づく公立博物館の設置及び運営上の望ましい基準の、平成15年6月6日付改正により第12条として事業の自己評価という項目が追加されています。第12条では、「博物館は、事業の水準の向上を図り、当該博物館の目的を達成するため、各年度の事業の状況について、博物館協議会等の協力を得つつ、自ら点検及び評価を行い、その結果を公表するよう努めるものとする。」とあります。
お聞きしますが、博物館の御担当は、この改正についてどのような認識をお持ちでしょうか。

 

また、博物館の活性化を入場者数のみで図ることはしたくありませんが、やはりどれだけの市民が来館したかは一つの基本指標になると考えます。博物館開設当初とここ数年の来館者数を内容別にお聞かせください。

 

また、今回の春季特別陳列の千里ニュータウン展では何名の来館者を見込んでいるのか。平成18年度の来館者目標をお聞かせください。

 

私なりにいろいろと公立博物館をめぐる動きを調べておりましたところ、神戸新聞webニュースに、兵庫県小野市立好古館というところを見つけました。ここでは、地域と連携した取り組みで、来館者数が6,000人から1万人にアップしたという記事でした。お電話でお話をお聞きしたところ、小野市立好古館は平成2年の開館から徐々に来館者が低迷し、平成14年に学芸員が博物館の役割を根本的に問い直し、低迷打開を模索する中でアピール不足、展示が自己満足と反省したそうです。
そこで、地元の小・中学生や住民とともに地域史を掘り起こす歴史調べを行い、その結果を企画展示で公開することを始めました。学芸員は、当初なれない市民との協働に大変苦労したとのことでしたが、おもしろいことがたくさんあり、子供の視点からの解説に入館者の評価も上々で、今年度は来館者1万2,000人を見込んでいるとのことです。ちなみに、小野市の人口は5万人です。

 

さて、この例からもわかるように博物館の活性化には職員、学芸員の意識改革が不可欠です。
また、地域の博物館として、小・中学校、親世代、また、高齢者などをどのように活動に引き込むのかというアイデア、企画力、実行力が問われます。
先日、博物館の運営をテーマに私ども会派で学習会を行ったところ、博物館に1度行ったが2度と行く気にならない。参加したい企画がない。廃止も考えるべき。市民が訪れてこそ価値がある。今後は無駄な箱物をつくらないでほしいなど厳しい御意見をいただきました。

 

既に、全国には博物館を指定管理者制度にし、民間に運営をゆだねたところもあります。教育長は、博物館の現況にどのような評価をお持ちか、また、今後の変革の必要性、指定管理者制度の導入についてどのようにお考えかをお聞かせください。

 

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答弁1:社会教育部長

平成15年(2003年)6月に改正されました、公立博物館の設置及び運営上の望ましい基準は、細かい数値基準で博物館の設置、運用のあり方を縛るのでなく、大綱を示すことによりまして、多様化した国民のニーズに柔軟に適応できる博物館を目指しました改正と認識いたしております。

 

御指摘の博物館事業の点検及び評価は、今回の改正で、新たにつけ加えられたものでございます。博物館は市民に地域の歴史文化につきましての最新の、また、専門的な知的情報を提供するということから、全庁的な事務事業評価とともに、市民のニーズにどのようにこたえられているかの評価が必要と考えております。
したがいまして、来館者へのアンケートや、市民の方や博物館のボランティアの方の意見、また、他館の事例なども参考に本市の評価基準を作成してまいりたいと考えております。

 

答弁2:社会教育部長

博物館の入館者でございますが、平成16年度(2004年度)は、年間入館者1万2,343人のうち有料展示観覧者は3,585人、学校団体利用者は3,216人、講座等参加者は3,531人となっております。
平成17年度(2005年度)の入館者は、2月末の集計でございますが、1万6,765人と昨年実績を既に4,400人余り上回っております。
これは、市民の皆様との協働で開催いたしました春の特別展足とはきもの展での各種体験学習の参加者が1,600人以上もあり、また、秋の特別展西村公朝 祈りの造形展が4,000人を超える入館者を集めたことが増加の要因でございます。

 

答弁3:社会教育部長

ことしの4月22日から開催されます春季特別陳列の千里ニュータウン展につきましては、40人を超える市民実行委員の皆様が、企画段階から参画していただいております。
この展示には、博物館の展示に加えて、サテライト展示、また、プレイベントを含む20以上の企画が組まれておりまして、今までとは違った入館者が予想されます。博物館といたしましては、8,000人を超える入館者を予想しております。

 

このほか、夏の文化財展、秋以降の特別陳列や特別企画などの企画展のほか、引き続き各種事業を予定しておりますので、平成18年度(2006年度)は1万8,000人を超える入館者を予測しております。

 

答弁4:社会教育部長

指定管理者制度の導入につきまして、教育長にとのことでございますが、まず、担当部よりお答え申し上げます。
博物館は、地域の歴史を調査、研究し、将来の地域文化に寄与するという目的から、公共性、専門性が高く、また、文化財保護行政と学芸との相互連携の必要性が求められることから、これからも教育委員会が管理することが必要と考えておりまして、これまでどおり直営で運営していきたいと考えております。

 

答弁4:教育長

博物館の現状と評価、また、今後の変革の必要性につきましてお答え申し上げます。昨今、博物館、美術館の入館者を確保するための諸環境には厳しいものがあります。
しかし、運営手法により多くの入館者を迎えている館もあることを考えますと、各施設の活性化に向けた職員の取り組みについての選択が求められているものと認識しております。

 

本市博物館では、これまでより各種講座、出前講座などに取り組んでまいりました。また、平成15年(2003年)に市民会議から提言を、平成16年(2004年)に博物館協議会から吹田市立博物館の活性化に向けての答申をいただき、現在、活性化事業に向けまして参加体験型事業を中心に、企画事業を展開し展示解説ボランティアの参加をいただいております。
また、昨年春の特別展では、市民との協働で足とはきもの展を開催し、ことしの千里ニュータウン展では、市民が企画段階から展示に加わる市民参画型展示に取り組んできております。
このような取り組みによりまして、博物館はここ数年、入館者はわずかずつの増加が見られ、平成17年度(2005年度)は前年を大きく上回る入館者が予想されるなど、取り組み内容や入館者数で一定の成果は見られるところです。
今後とも、より市民に親しまれる市民に開かれた博物館となるよう、努力をしてまいりたいと考えております。

 

なお、指定管理者制度につきましては、担当部長も申し上げましたように施設の公共性と専門性、文化財保護との連携の必要性などから、引き続き直営で運営してまいる考えでございますので、よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。

 

要望(発言2回目)

先ほどの御答弁の中で、今後は評価基準をつくっていきたいというふうに御答弁いただきました。これまではなかなかこの評価基準をつくりますという御答弁がいただけませんでしたので、物すごく進歩だというふうに感じております。毎回アンケートをとって市民の皆さんの御意向をお伺いしているということなんですけれども、このアンケートに関しまして、私は分析等を目にしたことがありません。
どういったアンケートかというのは、どんな年代の方が来られているかとか、市内か市外かとかそういう基礎情報がメインで後は記述式であるというふうにお伺いしております。これだけでは分析はできませんので、やはりもとの、自分たちが展示に向かってこういう企画をしたのであるから、これをわかってほしいということを基本に、それが理解いただけたのかどうか、今後、どういうことが必要なのかということを、しっかりと次に生かせるようなアンケートをつくって、それを次の活動に生かしていただきたいと思います。

 

そのあたりも少し変えていかなければ、なかなかこの評価基準というところがきちんとつくれないのではないかというふうに思いますので、ぜひその点の検討もお願いいたします。

 

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